エルダースクロールズオンライン(The Elder Scrolls Online~略してTESO)は2014年4月より北米でサービスが始まったMMO RPGで、北米と欧州の2つのサーバーで運営されていますが、2016年6月には北米サーバーへの接続を対象に日本語版のクライアントが発売されました。
私は2016年末からエルダースクロールズオンラインを始めたのですが、オンラインゲームの大手ランキングサイトではその名前を見かけない割に日本国内でも人気が上昇中のようです。
私自身は1998年のウルティマオンライン以降、オンラインゲームはやったりやらなかったりの状態ではありますが、このゲームは久々にハマるくらい面白いと感じています。
そこでまだまだエンドコンテンツには到達していませんが、エルダースクロールズオンラインの魅力を出来る限りお伝えしたいと思います。
エルダースクロールズオンラインってどんなゲーム?
エルダースクロールズオンラインは、1990年代から家庭用ゲーム機で発売されている「The Elder Scrolls 」のいオンライン版で、「Skyrim」などのいくつものタイトルがプレステやXBOX、ウィンドウズ版などで「過去に発売されています。
20年以上続いている由緒正しいRPGのシリーズで、他のタイトル同様に「ムンダス」という仮想世界の中の「惑星ニルン」に存在する「タムリエル」という大陸を舞台にしています。
ただし、エルダースクロールズオンラインは他のタイトルよりも随分前の時代設定ですので、他のタイトルをプレイした事が無くても、全く問題なく楽しめます。
全体的な雰囲気は洋ゲーらしい
韓国産や国産MMO RPGは同じくファンタジーをベースとしていながらも、キャラクターが妙にイケメンだったり、萌え系だったりしますよね。
【参考 FF14トレイラー】
この辺りはおそらく日本ではこのようなイメージが受け入れやすいからなのだと思います。
このようなキャラクターが好きな人にとっては、エルダースクロールズオンラインのキャラクターは、面白味がなく感じられるかも知れません。
エルダースクロールズオンラインのキャラメイキングでは、体型や顔の形、髪形などのカスタマイズ項目は多いですが、「FF14」などのように現実離れしたイケメンや萌えキャラは作れません。(イケメンや萌えキャラは個人的には整形美人や整形イケメンのようで苦手です)
逆に種族によっては見た目がトカゲやネコ科の亜人種だったり、角が生えてたりしますのでキモ系のキャラは作り易い印象です。(私はこちらの方が好みです)
グラフィックはそこそこ綺麗で気候や文化の表現が素晴らしい
エルダースクロールズオンラインでは、厳密にではありませんが緯度と気候が連動しています。
イメージ的には北東が寒帯、南西に進むに従って熱帯になるという感じです。
北方のエリアでは降雪地帯が見られ、寒帯の雰囲気、南に進むと緑豊かで温暖な温帯、更に南下すると密林や湿地帯などの亜熱帯や熱帯、または砂漠などの雰囲気も味わう事が出来ます。
また、各地を旅する事で気候の変化だけではなくタムリエルに存在する10の種族の生活・建築様式などの文化も感じ取れる事でしょう。
グラフィックのレベルは2~3年前にデビューしたゲームですので最新のものには劣りますが、それでも充分綺麗と言えるレベルだと思います。
基本的にはNPCのクエストを進めていく
エルダースクロールズオンラインは比較的自由度が高いゲームで、クエストの他にもグループダンジョンやクラフト、または同盟戦争などのPvPコンテンツを楽しむ事が出来ますが、基本的にはNPCのクエストを進行させることで物語が進んでいく仕様となっています。
クエストが苦手な人であればやらなくても他のコンテンツは楽しめます。
私もクエストはまだまだ全然終わってないですが、クエストの量が半端なく多いのでクエストが好きな人はソロでも数ヶ月から1年くらいは遊べるのではないかと思います。
レベルは50が最大ですが、50を超えてからはCP(チャンピョンポイント)と言うものが獲得出来るようになっており、現在獲得出来るキャップは600となっています。(使用出来るのは561まで)
このCPは簡単に言うと攻撃力や防御力、回復力を〇%アップさせるなどの効果が得られるため、かなりキャラクターの能力に大きな影響を及ぼします。
また、MOBを狩ったり宝箱から得られる装備は、現在のレベルのものに固定され、最高レベルの装備はCP160の物となっていますので、CP160を超えると装備面での差は出にくい仕様となります。
私自身は2ヶ月プレイして200ちょいですが、クエストよりも狩りでのレベリング主体でやればおそらくですが1日3時間程度のプレイ時間で2週間くらいでCP160までは到達するのではないかと思います。
他のゲームに比べるとレベリングは優しい方でしょう。
更にCP自体はキャラクターではなく、アカウントで共通ですので1キャラクターでCPを獲得しておけば、作りたてのサブキャラにもメインキャラと同じだけのCPを振り込む事が出来ますし、サブキャラ育成もかなり簡単な仕様になっています。
グループダンジョンもかなり種類が多い
グループダンジョンにはCP160以上が推奨のベテランモードと、160未満でもクリア出来るノーマルモードがあり、合わせると50種類近くになります。
ノーマルモードであればCP160程度でソロでクリア出来るものも多いですので、ソロプレイが好きな人でもダンジョン攻略を楽しめます。
私自身はソロでベテランダンジョンに挑戦など、マゾい事もやっています。
》》》TESO CP160でソロクリア出来るベテラングループダンジョンを検証
逆にベテランモードになると4人のフルPTでも場合によってはクリア不可能なものも多く、初心者でもベテランプレイヤーでも楽しめる仕様となっています。
PvPコンテンツの同盟戦争には低レベルキャラでも参加できる
エルダースクロールズオンラインのコンテンツの一つに、同盟戦争というPvPコンテンツがあります。(レベル10から参加可能)
これは3つの同盟がシロディールというPvPエリアで資源や砦、エルダースクロールを奪い合う仕様となっていますが、レベル補正がある為、レベル10になりたての装備も揃っていないキャラクターでもやり方次第では相手を倒す事が出来ます。
もちろん、レベル補正があるとは言え装備の差も大きいのでタイマンでは勝てませんが、所詮は数のゲームですので味方が多く押している場面では敵対同盟のプレイヤーを倒す事も出来ますし、攻城兵器を使用する事で相手の兵器をを破壊したりプレイヤーを倒す事も出来ます。
以下はレベル10になりたてのキャラクターで攻城兵器を使って砦の防衛戦の動画です。
他のゲームと違って敵対同盟のプレイヤーに殺されてもデスペナルティはありませんので、誰でも気軽に参加できるのが良いところです。
その気になれば2日目にPvPコンテンツに参加する事が出来るでしょう。
生産(クラフト)は必須ではないが、やった方が便利で面白い
エルダースクロールズオンラインには鍛冶・裁縫・木工の3つの装備に関わるものと、調理・錬金・付呪の3つの消耗品、そして2月にアップデートされたハウジングのパッチで導入された家具の7つです。
クラフトレベルも極めて上昇し易く、他のゲームのように生産スキル上げの為だけにひたすら物を作り続ける作業は限られますので、こちらもその気があれば誰でも楽しめるようになっています。
エルダースクロールズオンラインのイマイチなところ
プレイヤーがエルダースクロールズオンラインに求めるものや、色々なプレイスタイルがありますので「イマイチ」と言い切ってしまうのは語弊がありますが、私の個人的な感想として不便だなと感じる部分があります。
それは世界観を壊したくない人の為への配慮でインターフェイスが最小限に留められているところです。
画面上にミニマップを表示させたり、チャットウィンドウを分割して表示したり、デフォルトの状態では他のMMOには普通にあるようなこれらの便利な機能がありません。
ユーザーによって開発された外部ツールである「アドオン」(プラグイン)を導入する事でこれらの不便な点は改善されますが、始めたばかりの人やパソコンに詳しくない人には少し面倒臭く取っ付きにくく感じられるかも知れません。
》》》AUI-Advanced UIのインストールと設定方法
エルダースクロールズオンラインの総評
ここではエルダースクロールズオンラインのゲームのコンテンツとしての評価と、運営会社の方針の2つに分けて評価を行います。
ゲームのコンテンツとしての評価
ゲームのコンテンツとしては、グラフィックレベルは最新のゲームに比べるとやや見劣りする部分はありますが、それでも充分に満足出来るレベルです。
また、細かいところまで作りこまれたゲーム内の世界観も素晴らしく、クリエイターの手によってかなりこだわりを持って作られたゲームだと感じます。
クエスト・グループダンジョン・同盟戦争・クラフト・ハウジングの5つがこのゲームのコンテンツの柱になりますが、どれもやりたくなければやらなくても困ることは無く、好みで取捨選択できる点が良いところだと思います。
運営方針の評価
エルダースクロールズオンラインはアメリカの「Bethesda Softworks」という会社によって運営され、日本語版は「DMM」が代理店となっています。
「DMM」自体はアダルト関係でも有名な会社で、日本のゲームの運営も数多く行っていますが運営会社としての評判はあまり良くありません。
ただし、エルダースクロールズオンラインの運営方針は各国で大きな差がある訳ではなく、「Bethesda Softworks」の方針に従っているだけのようですので、評価の対象は本家の「Bethesda Softworks」になります。
エルダースクロールズオンラインを始める為にはパッケージの購入が必要で、一部のコンテンツは別途購入する必要があるものもあります。
また、月額課金の「ESO Plus」に加入する事で全ての有料コンテンツを購入しなくてもプレイ可能です。(1,800円/月程度)
私の感覚からはかなり安めの月額設定です。
アイテム課金も存在しますが、これらはレベリングを助けるもの(そもそも最初からレベリングはマゾくない)やコスチュームなどの趣味性の高いものばかりで、ゲーム内でのキャラクターの性能差に関わるものではありませんので、この点も好印象です。
特に韓国系のゲームの場合、運営が短期的に日本のユーザーからお金を搾り取ろうと言う意図が透けて見える事が多いのですが、欧米のオンラインゲームの運営会社は長く飽きずにゲームを遊んで貰う為にはどうしたら良いか?というユーザー志向が強いと感じます。
BOTやRMTの排除も徹底していますし、このような点から運営方針も高評価です。
気になっている方はこの機会に初めてみては如何でしょう?